東京都で児童福祉の助成金を受けるには?

児童虐待やネグレクトなど、子どもを取り巻く環境は以前とさほど変わっていないとされています。
少しでも子どもを守るために、子どもを保護する役割を持つのが児童福祉施設です。

しかし、児童福祉施設は収入に乏しく、献身的なケアをしたいものの、予算がなくて困っている団体も少なくありません。

非営利団体が頼りにするのは助成金の存在ですが、東京都で児童福祉の助成金を得る場合にどうすればいいのかをまとめました。

東京都社会福祉協議会からの支援

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児童福祉に限らず、福祉サービス全般をサポートする社会福祉協議会
社会福祉協議会は全国の都道府県、市区町村にありますが、東京の場合は東京都社会福祉協議会になります。
社会福祉協議会で行っている支援が「ゆめ支援ファンド」です。

非営利団体やボランティア団体に支援しており、1年間で50万円ほどの助成が受けられます。
しかし、50万円ですべてがまかなえるはずもなく、微々たるものしかないのが実情です。そのため、東京都社会福祉協議会以外からの支援も必要になるでしょう。

東京都社会福祉協議会以外からの支援

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東京都社会福祉協議会からの支援の中で、児童福祉に特化した活動費の助成を行っている団体があります。
それが公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団です。公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団では、東京都の児童福祉施設などを対象に助成を行っています。

1年間で100万円を上限とし、助成金が出た場合には報告会などに参加して助成事業の説明を行うのが条件です。
公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団での支援のほかにも様々な団体が児童福祉の支援を行っていますが、児童福祉に特化しているのは公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団だけです。

公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団HP

https://www.t1176foundation.or.jp/

公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団の助成実績

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実際に毎年助成実績を残しており、2020年度に関しては10団体が助成対象になっています。
中には継続して助成を受けている団体もあるなど、決して1回限りの助成ではないことがわかります。

2018年度から2020年度まで3年連続で助成を受けるところも。
中身をしっかりと吟味し、正しいことをしている団体には助成が行われるということでしょう。

特定非営利活動法人 タイガーマスク基金がその1つです。
タイガーマスク基金では、児童養護施設などで暮らしてきた子どもたちが自立するために必要な支援を行っています。
こうした団体があるからこそ、子どもたちのセーフティネットが機能し続けており、それを下支えするのが児童福祉の助成金です。